アールーベイガンっぽい何か@インド料理カァマデヌ(大阪・立売堀)

大阪市営地下鉄阿波座駅近くにあるスリランカ料理店シーギリヤを訪問した際、周辺をぶらぶらしていて立売堀4丁目のあみだ池筋沿いに当店を発見。後日、休日のランチタイムに訪問してみた。

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当店の立地する「西区立売堀(いたちぼり)」といえば、機械や金属関係の中小卸売企業が多く集まる、いわゆる問屋街である。なお「立売堀(いたちぼり)」という地名の言われについては、『摂津名所図会大成』によると、大坂冬の陣・夏の陣で伊達氏がこの付近に堀をつくり陣地を構えていたこと、その跡を掘り足して川としたことからはじめは伊達堀(だてぼり)と呼んでいたが、そのうち「いたちぼり」と呼ばれるようになった。後に材木の立売りが許されるようになったので漢字のみ「立売堀」と改められたとのことであるが他にも諸説あるようだ(他参考文献wikipedia等)。

しかし我々の世代で「立売堀」というと真っ先に花登筺(はなとこばこ)の小説「どてらい男(どてらいやつ)」が頭に浮かぶ。この作品は大阪の商社である山善の創業者、山本猛夫をモデルとした立志伝、いわゆる「大阪のド根性物語」である。もともと週刊アサヒ芸能(徳間書店)に連載されていたが、原作者の花登筺が脚本を担当してテレビドラマ化され好評を博した。このテレビドラマを見て「立売堀」を知った人も多いのではなかろうか。西郷輝彦主演のテレビドラマは1973~77年、関西テレビ制作でフジテレビ系列で放送された。全181回。
参考:http://www.yamazen.co.jp/museum/drama/

さて当店であるが、外観はお洒落な喫茶店っぽい雰囲気。どうも以前は日本式のカレー屋さん(マジャミカレー)が入居していたが、撤退後の2013年8月に居抜きで開業したようだ。店内に入るとこの種の店には珍しく広く開放的であった。また休日ランチタイムの遅い時間帯だったせいか、他にお客さんは誰もおられなかった。事前情報によるとインド人コックの店とのことであったが、私が見た限りコックもフロア担当も経営者もネパール人(店内に明記されている食品衛生責任者にはネパール人の名前)のようだ。

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席に座りランチメニューの中から日替わりセットをオーダー。カレーは日替わりカレー(この日はナスとジャガイモ。あくまでも我々が知るアールーベイガンではない)をオーダー(チキンカレーも選べるようであった)。セットのドリンクはチャイを選択。

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しばらくしてまず野菜サラダが先に席に運ばれてきた。

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赤っぽいドレッシングがかかっている他のインネパ店で良く見かけるものであった。

そしてナーンとカレーが席に運ばれてきた。

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ナーンは油を多めに加えたような薄めでサクッとした仕上がりのもので、甘すぎることもなく美味しくいただけた。ただカレーについては、少し「手抜き感」が見られた。具体的には、グレービーがスムースな玉ねぎベースの汎用的なものであることは仕方ないが、具材のナスが小さく切ったものが数切れだけ(素揚げしている)、ジャガイモについては冷凍のポテトフライ用ざく切りタイプが1ピース(ご丁寧に2つに切ってあった)入っているだけというものであった。メニュー表の写真とはかなり違う。これは怒りを通り越して笑ってしまった。

食材原価を抑えてランチでも利益が出るようにしているのだと思うが、ランチ客を夜の宴会に結び付けようと思っているのなら、この部分の品質は下げない方が賢明である。他にもオペレーションの部分であるとか仕入れとかコストダウンの方策はあるはずである。スペックを見直してコストダウンするという話は他店でも良く聞くが基本的に「料理の質」にかかる部分については品質を下げてコストダウンしない方が良いと思う(使用している小麦粉や油について、同等品で安価な他メーカーのものに変更してコストダウンするというやり方は有りだと思うが)。

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なお食後に供されたチャイは大き目のカップにタップリ入ったアラカルトクラスの良いものであった。

結論として、個々に良い要素はあるが、全体的に見ると各料理等の品質のバランスが取れてないように感じる。店周辺に企業等事務所が多いという立地であるのでランチはある程度お客さんが入っていると思うが、ランチをコストダウンして利益を出そうとする背景には、開店当初想定していたような夜の宴会利用が取り込めてないということもあるのではないのだろうか?常識的に見て企業等の歓送迎会等宴会などは、世代や嗜好が様々であるので和食系の店とか中華料理など無難な店で行い、余程のことが無い限りこのようなインド料理店は使わないであろう。それに近隣は企業等事務所が多いけれど、基本的に中小企業、小規模企業である。いくら飲み放題食べ放題コースを3,600円からクーポン等の利用で3,000円に値下げしたとしても、社員はしょっちゅう夜飲みする余裕など無いのである。

また飲食店ビジネスの考え方として例えばマクドナルドは「QSC&V(Quality品質,Serviceサービス,Cleanliness清潔さ,Value価値」を理念としている。私的にこの考え方に基づいて近隣のほぼ同業店であるスリランカ料理店「シーギリヤ」と当店を比較してみるとSとCは同程度としてもQは明らかにシーギリヤに軍配が上がるので、メニューの数は当店の方が多いかもしれないが総合的な価値Vはシーギリヤの方が高いと考えられる。

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注)当店のメニュー表は他のチェーン店系同業店でよくある「やっつけ」で作ったような物でなく、専門業者がしっかり作成しているようで、料理の写真などフォトショップ等で「美味しく見えるように加工している」ため、実際に供された料理との違いが気になるかもしれない。今回も「日替わりカレーの表」に掲載されているカレーの写真がとても美味しく見えたので期待していたが、現物は写真の4割引き程度のもの(笑)であった。


カァマデヌ



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Author:みつお★
自転車(主にロードバイク、時々折りたたみ)のこととエスニック料理(主にインド、パキスタン、ネパール)食べ歩きの記録です。勤務地が兵庫県西宮市なので、平日は西宮界隈、休日は大阪、神戸方面が多いです。時々関東方面もあり。

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